
こんにちは、海外在住広報室のGotoです。
「ラオスって物価が安いって聞くけど、実際の生活費はどれくらいなの?」
「住むならやっぱりビエンチャン?だけど、家賃ってどれくらいするんだろう?」
ラオスへの移住を検討されている方や、長期滞在を考えている方から、よくこんな質問をいただきます。インターネットで調べても、古い情報だったり、観光客目線の情報が多くて、なかなかリアルな生活費が見えてこない…そんな方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ラオス・ビエンチャンと地方都市の二箇所に住む私が、現地のリアルな生活費をぶっちゃけて公開します!
スーパーでの食費から、交通手段、気になる家賃まで、最新の情報を交えながら徹底解説。この記事を読めば、あなたのラオスでの生活が具体的にイメージできるようになるはずです。
まずはじめに:ラオス・ビエンチャンでの1ヶ月の生活費目安
単身者の場合、ビエンチャンでの1ヶ月の生活費は、ライフスタイルにもよりますが、おおよそ50,000円〜150,000円程度と考えておくと良いでしょう。
幅があるのは、住居費の選択肢や、自炊の頻度、外食や娯楽の多さによって大きく変動するためです。詳しく見ていきましょう。
1. 食費:自炊派も外食派も満足!
ラオスの食費は、自炊中心か外食中心かで大きく変わります。
a. 現地のスーパーで自炊する場合
ローカルの市場やスーパーマーケットでは、新鮮な野菜や果物、肉などが手に入り、非常に安価です。
活気あふれるラオスのローカル市場。新鮮な食材がお手頃価格で手に入ります。
- 米(もち米、1kg): 15,000〜20,000キープ(約100〜140円)
- 卵(10個): 20,000〜25,000キープ(約140〜170円)
- 鶏肉(1kg): 35,000〜50,000キープ(約240〜350円)
- 野菜(葉物野菜一束): 5,000〜10,000キープ(約35〜70円)
- ミネラルウォーター(1.5L): 5,000〜10,000キープ(約35〜70円)
- ビール(ローカルビール大瓶): 12,000〜15,000キープ(約80〜100円)
高級志向の輸入食材を扱うスーパー(例:V-Mart、J-Martなど)もありますが、ここでは日本製品なども手に入る分、価格は高くなります。
【自炊派の食費目安】:月20,000〜35,000円
b. 外食する場合
ラオス料理の食堂や屋台であれば、驚くほど安く食事ができます。
ローカル食堂では、安くて美味しいラオス料理が楽しめます。
- カオピヤック(米麺): 30,000〜50,000キープ(約200〜350円)
- ラープ(挽肉サラダ): 30,000〜50,000キープ(約200〜350円)
- ビアラオ(レストランでの大瓶): 20,000〜25,000キープ(約140〜170円)
- ローカルレストランでの食事(一人分): 30,000〜70,000キープ(約200〜500円)
外国人向けのレストランやカフェ、ホテルでの食事は、欧米並みの価格になることもあります。
【外食派の食費目安】:月40,000〜70,000円(毎日外食、カフェ利用含む)
2. 交通機関:移動は多様な選択肢で
ビエンチャン市内での移動手段は、バイク、自家用車、トゥクトゥク、タクシー、そして近年普及してきた配車アプリが中心です。
ビエンチャンの移動に便利な配車アプリ。料金も事前に確認できます。
- トゥクトゥク(短距離): 20,000〜50,000キープ(約140〜350円)
- Lao Taxi / LOCA(配車アプリ): 初乗り15,000〜20,000キープ程度で、距離に応じて加算。トゥクトゥクより割安で、料金も明瞭なのでおすすめです。
- バイク・スクーターのレンタル(1日): 100,000〜150,000キープ(約700〜1,050円)
- ガソリン(1リットル): 20,000〜30,000キープ(約140〜210円)
自家用車やバイクを所有する場合は、購入費用や維持費(保険、メンテナンス)が別途かかります。
【交通費目安】:月10,000〜30,000円(配車アプリ利用やバイク利用で変動)
3. 住居費:選択肢で大きく変わる!
ラオス、特にビエンチャンでの住居費は、立地、築年数、設備によって大きく幅があります。
a. アパート・コンドミニアム
近年、外国人向けの新しいアパートやコンドミニアムが増えています。家具付きの物件も多く、比較的快適な生活ができます。
近年増えている外国人向けのアパートメント。快適な生活を送れます。
- ワンルーム/1LDK(エアコン、温水シャワー付き): 4,000,000〜6,000,000キープ(約28,000〜42,000円)
- 2LDK以上の広めの物件、プールやジム付き: 6,000,000〜12,000,000キープ以上(約42,000〜84,000円以上)
b. サービスアパートメント
清掃サービスやセキュリティが充実しているサービスアパートメントは、単身赴任者や短期滞在者に人気です。その分、家賃は高めになります。
- 月額: 6,000,000〜15,000,000キープ以上(約42,000〜100,000円以上)
c. 一軒家
家族で住む場合や、広いスペースが必要な場合は一軒家を借りる選択肢もあります。
- 月額: 6,000,000〜20,000,000キープ以上(約42,000〜140,000円以上)
【住居費目安】:月30,000〜84,000円(単身者、アパートを想定)
※これに加えて、電気代、水道代、インターネット代などの光熱費が別途かかります。
- 電気代: エアコンの使用頻度によるが、月500,000〜2,000,000キープ(約3,500〜14,000円)
- 水道代: 月50,000〜100,000キープ(約350〜700円)
- インターネット(光回線): 月100,000〜200,000キープ(約700〜1,400円)
4. その他:通信費、医療費、娯楽費など
生活費には、食費、交通費、住居費以外にも、様々な費用がかかります。
- 携帯電話(SIMカード+データ): 月50,000〜100,000キープ(約350〜700円)
- 主要キャリア:Unitel, Lao Telecom, ETL
- 医療費: ローカル病院は安価だが、設備や英語対応に不安がある場合も。私立病院や日本人向けのクリニックは高め。
- 簡単な診察(ローカル病院)で100,000〜300,000キープ(約700〜2,000円)
- 【重要】 海外旅行保険や海外居住者向けの医療保険への加入を強く推奨します。
- 娯楽・交際費:
- 映画館:30,000〜50,000キープ(約200〜350円)
- マッサージ:70,000〜100,000キープ(約500〜700円/1時間)
- ジムの月会費:300,000〜600,000キープ(約2,100〜4,200円)
- 観光地への入場料:10,000〜50,000キープ(約70〜350円)
まとめ:賢く暮らせば、ラオスは魅力的な選択肢!
今回の情報をまとめると、ラオス・ビエンチャンでの単身者の1ヶ月の生活費は以下のようになります。
費目 | 節約派(円) | 平均的(円) |
---|---|---|
食費 | 20,000 | 40,000 |
交通費 | 10,000 | 20,000 |
住居費 | 15,000 | 60,000 |
光熱費・通信費 | 5,000 | 15,000 |
その他(娯楽・雑費) | 5,000 | 15,000 |
合計 | 55,000 | 150,000 |
もちろん、これはあくまで目安です。
外食を控え自炊中心にしたり、ローカルな市場をうまく活用したり、住居も郊外にすることで、生活費をかなり抑えることができます。逆に、外国人向けのサービスを積極的に利用したり、毎晩のように外食・飲酒をすれば、あっという間に日本の生活費と変わらない、あるいはそれ以上になる可能性もあります。
ラオスでの生活は、日本に比べて物価が安いのは事実ですが、それは「賢く生活すれば」という前提があることを忘れてはいけません。
この情報が、あなたのラオスでの生活プランニングの一助となれば幸いです。
【補足】為替レートについて
※本記事中の日本円への換算は、概算で「1円=約140キープ」として計算しています。為替レートは日々変動しますので、最新の情報をご確認ください。
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