デルタアメックスゴールドカードとは
デルタアメックスゴールドカードは、3大アライアンスのひとつ『スカイチーム 』を利用する際に、優先搭乗などの上級会員の優待が受けられるプライオリティーが付帯されているステータスカードです。
通常、航空会社の上級会員になるためには、1年間に50回程度搭乗しないと条件に達しないプログラムになっています。
出張族ならともかく、個人旅行で年間50回搭乗される方はごく少数で、多くの方はこのステータスを得るために「修行」と言われる
〝旅行のために飛行機に乗る〟
のではなく
〝飛行機に乗るために旅行をする(あるいは旅行せず飛行機に乗りトンボ帰り)〟
という飛行機に興味のない方からしたら理解の範疇を超えた奇行を行なっています。
(私もその一人です。)
ANAに用もなく乗り続けること1年。
やっと手に入れたステータス。ANA、またはANAが所属するスターアライアンス系の航空会社を利用する時にはプライオリティーが受けられますが、JALなどのワンワールド、デルタなどのスカイチーム利用時には何の恩恵を受けることもできません。
そのため、ANA、JALと両方のステータスを獲得される方もいますね。
多くの時間と、多くのお金をかけて達成することができる、この「上級会員」ですが、
スカイチームの場合、デルタアメックスゴールドカード一枚発行することによって、この上級会員のステータスが得られてしまう、まさにチート級の【神カード】なのです。
スカイチームとは
飛行機のアライアンス(航空連合)には、
・ANAの所属するスターアライアンス
・JALの所属するワンワールド
・デルタ航空等が所属するスカイチーム
この3種類があります。
日本の航空会社でスカイチームに所属している航空会社は1社もありませんので、日本人の私たちにはあまり馴染みのないアライアンスかもしれませんが、世界最大規模のデルタ航空をはじめ、世界中の航空会社がスカイチームに加盟しています。
中国東方航空とは
中国東方航空(China Eastern Airlines)は、スカイチーム に加盟しており、その名の通り中国の航空会社です。
中国主要国内線60都市に就航し、日本の主要空港にも乗り入れていますので、日本の空港で目にする機会も多いかと思います。
今回初めて中国東方航空を利用しましたが、前評判では、いい噂を聞くことはありませんでした.....
デルタアメックスゴールド カードを使ってみた
●ビエンチャンから昆明へ
ラオスのビエンチャンから中国の昆明までは約2時間のフライト。
ラオスには中国人観光客も多くきており、昆明行きのチェックインカウンターは結構混んでいます。
ラオスの中国東方航空のチェックインカウンターにも『SKY PRIORITY』と表示された優先チェックインカウンターが設置されており、そちらは待ち時間ゼロでした。
中国人の方は上級会員というステータスにこだわる方はまだ少ないそうです。
チェックインカウンターでは、スマホのゴールドメダリオンのステータス画面を提示すればOKです!
(プラスチックカードは発行されない為、スマホ画面でOKです。)
機内は混み合っていましたが、ステータス保有のおかげで最前列通路側席に着席することができました。
後方座席も埋まっており、あの中に埋もれるのはちょっと.....という感じでしたので、かなりありがたいです。
我々の常識ですと、スマホで音楽や動画を観る時はイヤホンをするのが当たり前ですが、なぜかイヤホンせずそのまま動画を観ていたりゲームをしている人がたくさんいました。これが中国では当たり前なのでしょうか?また、話し声が大きい.....
着陸したらまだ動いているにも関わらず、立って上の棚の荷物を取り始める!!
(全員ではありません、数名.....)
機内は十分清潔で、CAさんも親切でした、
中国東方航空、全然いいじゃん!!
(ただし、席によるかな.....)
という感想です。
2時間の短いフライトでしたが、最前列ということもあり快適にあっという間のフライトでした。
●昆明から青島
昆明の空港はやたら広いです!!
空港の入り口ではセキュリティーも厳しくチェックしており、しっかりしているなという印象。
もちろんデルタアメックスゴールドカードがあればSKY PRIORITYレーンでチェックインが可能で、カウンターの女性はニコニコ対応して下さいました。
混み合う保安ゲートも、SKY PRIORITYレーンが使えました。
青島空港はとても大きく、搭乗ゲートまで1km以上は余裕で歩いたと思います。
ただ、空港はとても近代的で清潔で、動く歩道もあり、時間に余裕があればウロウロしながら楽しめるかと思います。
シートは3×4×3の機材でしたが、後方は3×3×3になっており、中央通路側のかなり足元に余裕のある席にしてもらえました。
約4時間のフライト。
映画を観て過ごしましたが、洋画を中国語字幕で観るという私にはなかなかハードルの高い過ごし方でした。
(帰国後調べたのですが、2重スパイの映画で、誰が悪者か全く理解できていませんでした.....)
機内食が配られた時は寝ていたのですが、後で起きた時に声をかけられることはありませんでした.....
水くらい欲しかったな.....
相変わらず周りには音を出しながらスマホを使う乗客がいましたが、そんな環境にも少しずつ慣れてきました。
●青島から名古屋
青島空港でも同様にSKY PRIORITYレーンでチェックインを済ませ、中国東方空港のラウンジで出発まで過ごしましたが、簡易的なラウンジで、カップ麺とちょっとしたスナックがある程度でした。
出張の疲れもピークに達し、おとなしく座って搭乗までの時間を待ちます。
後方席はそこそこ埋まっていましたが、最前列に座れ、しかも最前列3×3の6席は私だけでした。
かなりリラックスでき、名古屋までの2時間半のフライトも寝て過ごしました。
着陸準備のアナウンスで起きたのですが、CAさんが直ぐに気づいて下さり、
(中国語でたぶん)「何か食べる?」
と聞いて下さり、
「いらないよ。ありがとう。」
と答えると、
(中国語でたぶん)「じゃあ水だけ!」
と行って水を持ってきてくれました。
CAさん優しい(泣)
まとめ
今回は、中国東方航空で連日3回の搭乗で、デルタアメックスゴールドカードのゴールドメダリオンのステータスを使用しましたが、全てのチェックインカウンターでアプリの画面を見せるだけで直ぐに対応してもらえました。
あとはチケットにSKY PRIORITYと印字してもらえますので、優先保安ゲート、ラウンジ、優先搭乗が受けられますし、預け入れの荷物にもPRIORITYタグが貼られ到着空港では本当に直ぐに荷物を受け取ることができました。
何より、足元の広い席を確保してもらえた点がメリットを感じました。
中国人はお金持ちも多く、ステータス保有者が多いイメージでしたが、意外とステータスには無頓着なのか、ほぼ利用者はおらず、名古屋へ帰る便では最前列が貸切されるほどでした。
逆に、後方座席などは現地の方に埋もれ、窮屈な思いをしていたかもしれません。
通常であればスカイチーム を何十回も利用して得られるゴールドメダリオンのステータスが、カード1枚発行するだけで得られるこのカードは、スカイチームを利用する際は必携の1枚でした。
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